Claude Codeでマルチリポジトリ開発 ― チームの生産性を変える新しいワークフロー
マイクロサービスアーキテクチャを採用する現代の開発チームにとって、複数のリポジトリにまたがるコードを効率的に管理することは大きな課題です。Reddit上で、Claude Codeを使ったマルチリポジトリワークフローについての興味深い議論が展開されています。この記事では、ある開発チームの実体験と、Claude Codeでマルチリポジトリ開発を行う際の考慮事項を紹介します。
この記事のポイント
- マルチリポジトリワークスペースで複数サービスにまたがるデバッグが効率化
- Sentryエラーから複数リポジトリの修正箇所を一度に特定可能
- チームの境界意識が薄れ、コードベース全体を見渡す文化が醸成
- 親ディレクトリからの実行でCLAUDE.mdの読み込みについて議論
投稿者の背景
投稿者はB2Cスタートアップで小規模な開発チームをリードしています。5つのメインリポジトリと多数のマイクロサービスを運用しており、チームの半数がClaude Codeを日常業務で活用しています。この環境で、マルチリポジトリワークスペースの導入がチームの働き方を劇的に変えたと報告しています。
マイクロサービスアーキテクチャでは、一つの機能が複数のサービスにまたがることが一般的です。フロントエンド、バックエンド、CMS、AIサービスなど、異なるリポジトリに分散したコードを理解し、修正する必要があります。従来の開発スタイルでは、各開発者が「自分のリポジトリ」を持ち、他のリポジトリへの介入に躊躇することがありました。
マルチリポジトリデバッグの威力
投稿者が特に強調しているのは、クロスサービスのデバッグ効率の向上です。Sentryなどのエラートラッキングツールからエラーを貼り付けると、AIが複数のリポジトリにまたがって問題の原因を追跡します。フロントエンド、バックエンド、CMS、AIサービスのそれぞれで、協調した変更を一度に提案できるのです。
この機能は、従来であれば複数の開発者が関わり、多くの時間を要していたデバッグ作業を劇的に効率化します。エラーの根本原因が別のサービスにある場合でも、全体を俯瞰して原因を特定し、修正案を提示できます。
チーム文化への影響
技術的な効率化だけでなく、チームの文化にも変化が生まれています。投稿者によると、「何ヶ月も、各開発者が『自分の』リポジトリを持っていました。今では、みんながどこにでもコミットします。『これは誰のコード?』と聞く人はいません。コードベース全体を一つのものとして見ています」とのことです。
この変化は、マイクロサービスアーキテクチャの本来の意図に沿っています。サービスの境界は技術的な関心事の分離であり、チームの縄張りではありません。Claude Codeを使ったマルチリポジトリワークフローは、この理想を実現する手助けになっているようです。
現在の課題と質問
一方で、投稿者のチームは現在の制限にも直面しています。Claude Codeは基本的に一度に一つのリポジトリコンテキストで動作するため、複数リポジトリを同時に扱うワークフローと比較すると、ベロシティに影響が出ています。
投稿者は、親ディレクトリから複数リポジトリを含む形でClaude Codeを実行した場合の挙動について質問しています。特に、サブディレクトリのCLAUDE.mdファイルが読み込まれるかどうかに関心があります。
マルチリポジトリ運用のヒント
コミュニティでは、いくつかの回避策やベストプラクティスが共有されています。一つのアプローチは、複数のリポジトリを含む親ディレクトリを作業ディレクトリとして設定し、その中でClaude Codeを実行する方法です。この場合、各リポジトリのCLAUDE.mdファイルが認識されるかは実装依存ですが、試してみる価値があります。
もう一つのアプローチは、モノレポ(単一リポジトリ)への移行です。多くのマイクロサービスを運用するチームが、運用の複雑さを軽減するためにモノレポを採用しています。Claude Codeは単一リポジトリ内であれば、複数のサービスにまたがるコードを自然に扱えます。
知っておくと便利なTips
- CLAUDE.mdの階層: プロジェクトのルートと各サブディレクトリにCLAUDE.mdを配置し、コンテキストを適切に設定しましょう。
- シンボリックリンク: 共通のコンフィグファイルや型定義を複数リポジトリで共有する場合、シンボリックリンクの活用を検討してください。
- エラーコンテキストの提供: Sentryエラーを貼り付ける際は、スタックトレース全体を含めることで、より正確な分析が可能になります。
- 段階的な移行: いきなりモノレポに移行するのではなく、まずは関連性の高いリポジトリをグループ化することから始めましょう。
まとめ
Claude Codeでのマルチリポジトリ開発は、マイクロサービスアーキテクチャを採用するチームにとって大きな可能性を秘めています。クロスサービスのデバッグ効率化、チーム文化の変革、コードベース全体を俯瞰した開発など、多くのメリットが報告されています。
現時点ではいくつかの制限がありますが、コミュニティでは様々な回避策が共有されています。今後のClaude Codeのアップデートで、マルチリポジトリ対応がさらに強化されることを期待しつつ、現在できる工夫を積み重ねていくことが重要です。
📎 元記事: https://www.reddit.com/r/ClaudeAI/comments/1qdt91d/multirepo_in_claude_code_how_do_you_handle_it/


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