30万円を切るREDの血統? Nikon ZRはシネマカメラなのに静止画も優秀だった

ニコンがZシリーズに本格シネマカメラ「Nikon ZR」を投入した。REDを買収したニコンが、ミラーレス一眼の形をしたシネマカメラという新ジャンルを切り拓く一台だ。価格は30万円を切る設定で、プロの映像制作者だけでなく、静止画ユーザーからも高い評価を受けている。

この記事のポイント

  • ニコンがRED買収後初の本格シネマカメラ「Nikon ZR」をZシリーズに投入
  • 30万円を切る価格帯で、REDの技術を継承したシネマカメラが手に入る
  • シネマカメラでありながら、ミラーレス一眼としての静止画性能も優秀と評価されている

REDを買収したニコンの新戦略

ニコンは2024年にシネマカメラメーカーの老舗「RED」を買収し、業界に大きな衝撃を与えた。REDといえば、ハリウッド映画の撮影にも使われるプロフェッショナル向けシネマカメラの代名詞的存在だ。その技術力をニコンのZマウントシステムに融合させた最初の成果が、この「Nikon ZR」である。

これまでシネマカメラといえば、ソニーのFXシリーズやキヤノンのCinema EOSなど、各メーカーが独自のラインナップを展開してきた。しかしニコンはREDの買収により、圧縮RAW記録技術など映像制作の核心技術を手に入れた。Nikon ZRはその技術を惜しみなく投入しつつ、30万円を切るという驚異的な価格設定を実現している。プロの映像制作者にとって、REDの血統を持つカメラがこの価格帯で手に入ることは革命的といえるだろう。

ミラーレス一眼としても優秀な実力

Nikon ZRの最大の驚きは、シネマカメラとして設計されたにもかかわらず、静止画撮影においても高い性能を発揮する点だ。実際に使用したユーザーからは「ミラーレス一眼としても優秀」という声が上がっている。

シネマカメラは一般的に動画撮影に特化しており、静止画性能は二の次になることが多い。しかしNikon ZRは、ニコンが長年培ってきたZマウントシステムの光学設計とAF技術をベースにしているため、静止画撮影でもZシリーズらしい高画質を実現している。つまり、1台で本格的な映像制作と高品質な静止画撮影の両方をこなせるハイブリッドな存在なのだ。

写真と動画の両方を手がけるクリエイターにとって、機材を1台に集約できるメリットは計り知れない。荷物の軽量化はもちろん、レンズ資産をそのまま活用できる点も大きな魅力だ。

30万円を切る価格の衝撃

REDのシネマカメラといえば、従来は数百万円クラスが当たり前の世界だった。それがニコンのZマウントシステムとの融合により、30万円を切る価格帯で登場したことは、映像制作の民主化を大きく前進させるものだ。

もちろん、上位のREDカメラと完全に同等の性能というわけではないだろう。しかし、REDの技術思想やカラーサイエンスを受け継ぎながら、一般ユーザーにも手の届く価格帯に落とし込んだことの意義は大きい。これまで予算の制約からシネマカメラに手が出なかった映像クリエイターや、動画制作に本格参入したいフォトグラファーにとって、非常に魅力的な選択肢となるはずだ。

知っておくと便利なTips

  • Nikon ZRはZマウント対応なので、既存のNIKKOR Zレンズ群がすべて使用可能。レンズ資産をそのまま活かせる
  • シネマカメラとミラーレス一眼の「二刀流」として活用する場合、用途に応じた設定プリセットを作っておくと切り替えがスムーズ
  • REDの圧縮RAW技術により、高画質な動画素材でもストレージ容量を抑えられる可能性がある

まとめ

Nikon ZRは、REDを買収したニコンだからこそ実現できた、シネマカメラとミラーレス一眼の垣根を取り払う意欲作だ。30万円を切る価格でREDの血統を持つシネマカメラが手に入り、さらに静止画性能も優秀という、まさに「一台二役」のカメラといえる。映像制作の世界に本格参入したいクリエイターはもちろん、すでにZマウントのレンズ資産を持つニコンユーザーにとっても見逃せない一台だ。今後、ニコンがREDの技術をどのようにZシリーズ全体に展開していくのかにも注目したい。


📎 元記事: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/14/news008.html

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