TikTok、米国で大規模障害発生|新会社への事業移管発表直後にデータセンター停電

米国でTikTokが大規模な障害に見舞われています。1月25日から利用しにくい状況が続いており、原因は米国内データセンターの停電とされています。この障害は、中国ByteDanceから新会社への事業移管が発表されたわずか3日後に発生したもので、移行期における運営の安定性に注目が集まっています。

この記事のポイント

  • 米国でTikTokが1月25日から障害状態、26日午後時点でも未解決
  • 原因は米国内データセンターの停電による連鎖的なトラブル
  • ByteDanceから米TikTok USDS Joint Ventureへの移管発表直後のタイミング

障害の発生経緯と現状

1月25日(米国現地時間)から、米国内でTikTokの利用に支障が出る状況が続いています。アプリが起動しない、動画が読み込めない、投稿ができないなど、様々な不具合が報告されています。TikTok側の発表によると、この障害の原因は米国内のデータセンターで発生した停電にあるとのことです。

停電が発生したことで、サーバー群に連鎖的なトラブルが波及し、サービス全体に影響が及んでいると考えられます。26日午後4時ごろの時点でも問題は完全に解決しておらず、復旧作業が続いている状況です。大規模なソーシャルメディアプラットフォームにおいて、データセンターの停電がこれほど長時間の障害につながることは珍しく、インフラの冗長性や災害復旧体制について疑問の声も上がっています。

事業移管との関連性

この障害が注目を集めている理由の一つは、そのタイミングにあります。TikTokの米国事業については、1月22日に中国のByteDanceから新会社である「米TikTok USDS Joint Venture」への移管が発表されたばかりでした。移管発表からわずか3日後に大規模障害が発生したことで、SNS上では様々な憶測が飛び交っています。

TikTokは米国において、国家安全保障上の懸念から規制強化の動きにさらされてきました。親会社ByteDanceが中国企業であることから、米国ユーザーのデータが中国政府にアクセスされる可能性が指摘され、売却や分離を求める圧力が高まっていました。今回の新会社への移管は、そうした懸念に対応するための措置とみられています。

移管直後の障害発生について、現時点では事業移管作業との直接的な関連は明らかになっていません。TikTok側も停電が原因であると説明しており、移管に伴うシステム変更が障害を引き起こしたという公式な発表はありません。ただし、移行期における運営体制の安定性について、今後も注視が必要な状況です。

データセンターと大規模サービスの脆弱性

今回の障害は、クラウドサービスやソーシャルメディアプラットフォームがデータセンターのインフラに大きく依存していることを改めて浮き彫りにしました。通常、大規模サービスは複数のデータセンターに分散してサーバーを配置し、一箇所で問題が発生しても他の拠点がカバーする冗長構成を採用しています。

しかし、今回のケースでは停電から「連鎖的にトラブル」が発生したとされており、単純な冗長化では対応できない複雑な障害だった可能性があります。データセンター間のデータ同期、負荷分散システム、認証基盤など、様々なコンポーネントが相互に依存しているため、一つの障害が予期せぬ形で波及することがあります。

米国では近年、異常気象や自然災害によるデータセンターへの影響も懸念されており、重要インフラとしてのデータセンターの保護や、サービス継続性の確保が課題となっています。

ユーザーへの影響と対応

障害が長時間続いていることで、クリエイターやビジネス利用者への影響が広がっています。TikTokを主要な収益源としているインフルエンサーにとっては、投稿ができない、ライブ配信ができないといった状況は直接的な損失につながります。また、マーケティングキャンペーンを予定していた企業にとっても、計画の見直しを迫られる事態となっています。

ユーザーとしては、障害情報を公式アカウントや信頼できるニュースソースで確認し、復旧を待つしかない状況です。障害発生時には、繰り返しログインを試みたり、アプリを何度も再起動したりすることは避け、サーバーへの負荷を減らす観点からも、しばらく時間を置いてからアクセスすることが推奨されます。

知っておくと便利なTips

  • 大規模サービスの障害情報は、Downdetectorなどの障害監視サイトで確認できる
  • 公式のステータスページやSNSアカウントで最新情報をチェックする習慣をつけておく
  • 重要なコンテンツは複数のプラットフォームにバックアップを取っておくとリスク分散になる
  • ビジネス利用の場合、障害時の代替手段や連絡方法を事前に決めておくことが重要

まとめ

米国でのTikTok障害は、データセンターの停電という物理的なインフラ問題が引き金となり、大規模サービスに長時間の影響を及ぼしています。ByteDanceから新会社への事業移管が発表された直後というタイミングもあり、今後の運営体制に対する関心が高まっています。現時点で移管作業と障害の直接的な関連は確認されていませんが、移行期における安定運営の重要性が改めて認識される出来事となりました。ユーザーとしては公式情報を確認しながら復旧を待つとともに、プラットフォーム依存のリスクを認識しておくことが大切です。


📎 元記事: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2601/27/news108.html

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