Anthropicがサードパーティツールを遮断!Claude Codeの「囲い込み」が本格化

Anthropicがサードパーティツールを遮断!Claude Codeの「囲い込み」が本格化 Claude Code

Anthropicがサードパーティツールを遮断!Claude Codeの「囲い込み」が本格化

2026年1月9日、Anthropicが突如としてサードパーティ製のコーディングツールからClaude Pro/Maxサブスクリプションへのアクセスを遮断しました。GitHubで56,000スターを獲得していたオープンソースの代替ツール「OpenCode」や、xAI・OpenAI社員のCursor経由でのアクセスが影響を受けています。この動きは開発者コミュニティに大きな波紋を広げています。

この記事のポイント

  • 2026年1月9日にAnthropicがサードパーティツールからのClaudeアクセスを遮断
  • OpenCode、Cursor経由のxAI社員アクセスなどが影響を受ける
  • 月額200ドルのMax契約で無制限に使えていた「抜け穴」への対策
  • 利用規約のセクションD.4(競合製品開発禁止条項)が根拠
  • Rails作者DHHが「非常に顧客敵対的」と批判

何が起きたのか

Anthropicは1月9日に、OAuthトークンを使ってClaude Pro/Maxサブスクリプションにアクセスしていたサードパーティツールを一斉にブロックしました。対象となったのは、Claude Codeのクライアント識別子を偽装していた非公式のハーネス(wrapper)ツールです。

この措置により、以下のサービス・ユーザーが影響を受けました。

  • OpenCode: GitHubで56,000スターを獲得していたオープンソースの代替ツール。数時間以内に回避策を実装
  • xAI社員: Cursor IDE経由でClaudeを使用していたエンジニアがブロック
  • OpenAI社員: 2025年8月にすでにブロック済み(GPT-5開発にClaudeを使用していたとされる)
  • 自律エージェントユーザー: 夜間に自動でエージェントを回す使い方をしていたユーザー

なぜAnthropicは遮断したのか

背景には「サブスクリプション裁定取引」の問題があります。

月額200ドルのClaude Maxサブスクリプションは、トークン使用量が実質無制限です。一方、同等のAPIアクセスを従量課金で使うと、月額1,000ドル以上かかることもあります。

サードパーティツールは、Claude Codeに組み込まれている速度制限を回避することで、この価格差を利用した「お得な使い方」を可能にしていました。特に自律型エージェントのループを長時間走らせるようなユースケースでは、API課金では現実的でないコストがかかります。

Anthropicにとっては、この「抜け穴」が収益を圧迫する要因となっていたと考えられます。

利用規約の根拠

Anthropicは商用利用契約のセクションD.4を根拠として挙げています。この条項は以下を禁止しています。

(a) 競合製品やサービスを構築するためにサービスにアクセスすること(競合AIモデルのトレーニングを含む)
(b) サービスのリバースエンジニアリングまたは複製

Claude Codeの競合ツールを開発するためにClaude自身を使用することは、この条項に直接違反するという解釈です。

コミュニティの反応

開発者コミュニティからは強い反発がありました。

Ruby on Railsの作者であるDHH(David Heinemeier Hansson)は、この措置を「非常に顧客敵対的」と批判しました。月額100〜200ドルを支払っていた開発者たちがGitHub上で不満を表明し、解約を検討する動きも見られます。

一部のユーザーは「Claude Codeを使うのは石器時代に戻るようなもの」と表現し、サードパーティツールの使いやすさとClaude Code公式版の操作性の差を指摘しています。

オープンソースの対応

OpenCodeは遮断から数時間以内に回避策を実装しました。具体的には以下のオプションを提供しています。

  • ChatGPT Plus統合による代替アクセス
  • 企業向けAPIルーティングオプション

また、この事件は代替手段への関心を高めました。GLM-4.7やMiniMax M2.1など、MITライセンスで提供されるオープンソースモデルへの移行を検討する開発者も増えています。

知っておくと便利なTips

  • 利用規約の確認: サードパーティツールを使用する前に、AnthropicやOpenAIなどのAIプロバイダーの利用規約を確認しましょう。競合開発への使用禁止条項は一般的です。

  • ベンダーロックインのリスク: 特定のAIサービスに深く依存する前に、代替手段を確認しておくことが重要です。今回のような突然の遮断は今後も起こりうります。

  • オープンソースモデルの活用: 自律型エージェントを長時間実行するようなユースケースでは、オープンソースモデルの方がコスト効率と自由度の面で優れている場合があります。

  • 公式ツールの活用: Anthropicが意図するユースケースに沿った使い方をする場合は、公式のClaude Codeを使用するのが最も安全です。機能面では制限がありますが、突然のアクセス遮断のリスクは低くなります。

まとめ

今回のAnthropicの措置は、AIプラットフォームが自社エコシステムの管理を強化する動きの一例です。サブスクリプションモデルの「抜け穴」を塞ぎ、競合開発への使用を制限することで、収益と市場ポジションを守ろうとしています。開発者にとっては、ベンダー依存のリスクを改めて認識し、代替手段を確保しておくことの重要性を示す出来事となりました。今後もAI業界では同様の動きが続く可能性があり、注視が必要です。


📎 元記事: https://twitter.com/SIGKITTEN/status/2009697031422652461

コメント

タイトルとURLをコピーしました