コンパクトデジカメが若者の間で再び注目を集めるなか、あえて液晶モニターを搭載しないというユニークなコンセプトのトイデジカメ「ESCURA Retro1」が話題となっています。約5,000円という手頃な価格で、フィルムカメラ時代の「現像するまでわからないワクワク感」を現代に蘇らせた一台です。
この記事のポイント
- 液晶モニター非搭載で「撮ってみないとわからない」楽しさを追求したトイデジカメ
- 約5,000円・わずか16gの超軽量ボディでポラロイド風のレトロデザイン
- 130万画素のレトロな描写が初期デジカメを彷彿とさせる独特の味わい
製品概要:ESCURA Retro1とは
ESCURA Retro1は、ポラロイドカメラを彷彿とさせるデザインのトイデジカメです。最大の特徴は液晶モニターを搭載していないこと。撮影した写真はその場で確認できず、microSDカードをパソコンに接続するか、USB Type-Cで転送して初めて確認できます。カメラ映像機器工業会(CIPA)のデータによると、ここ2年ほどコンパクトデジカメの生産台数は前年を上回っており、スマートフォンの普及で一度は下火になったコンデジ市場が再び活気づいています。そんな流れの中で登場したこの製品は、スマホカメラとは対極にある「不便さを楽しむ」という価値観を提案しています。カラーバリエーションはホワイト、オレンジ、グレーの3色展開で、ブルーは残念ながら廃盤となっています。
スペックと操作性:シンプルの極み
本体重量は実測でわずか約16g(microSDカード含む)と驚くほど軽量です。画素数は130万画素(1,280×960ピクセル)で、動画撮影も640×480ピクセルに対応。画角は35mm判換算で約50mm程度、最短撮影距離は30cmとなっています。操作は赤いボタンひとつで完結するシンプルな設計です。長押しで電源のオン・オフ、短押しで写真撮影、長押しで動画録画の開始・停止と、すべての操作がこのボタンに集約されています。記録メディアはmicroSDカード(別売)で、充電とデータ転送はUSB Type-Cに対応。キーチェーンやハンドストラップが付属しており、バッグやカバンに気軽に取り付けて持ち歩くことができます。
撮影体験:「思い通りにならない」が楽しい
ESCURA Retro1の描写はレトロそのもの。色合いはやや淡白で、2000年代初頭の初期デジカメを思わせる独特の写りが特徴です。現代のスマートフォンカメラが追求する高精細・高彩度とは真逆のアプローチですが、それが逆に新鮮な魅力となっています。液晶モニターがないため、構図もピントも「撮ってみないとわからない」状態。フィルムカメラ時代に写真屋さんで現像を待つあのドキドキ感を、デジタルながら体験できるのがこのカメラの醍醐味です。思い通りに撮れないからこそ、偶然生まれる面白い写真に出会える楽しさがあります。スマホで何度も撮り直しができる時代だからこそ、この「一期一会」の撮影体験が若い世代にも新鮮に映っているのでしょう。
知っておくと便利なTips
- microSDカードは別売のため、事前に用意しておく必要があります。容量は小さいもので十分です
- USB Type-C対応なので、スマートフォン用のケーブルがそのまま使えます
- わずか16gなのでキーチェーンで常にバッグに付けておくと、思わぬシャッターチャンスに対応できます
- 最短撮影距離は30cmなので、あまり近づきすぎるとピントが合いません
まとめ
ESCURA Retro1は、約5,000円という手頃な価格で「写真を撮る楽しさの原点」に立ち返らせてくれるトイデジカメです。130万画素・モニターレスという一見スペック不足に思える仕様が、逆にフィルムカメラ時代のワクワク感を現代に蘇らせています。スマートフォンのカメラ性能が年々向上する中、あえて「不完全さ」を楽しむという逆張りの発想が、若者を中心としたコンデジブームの一端を担っています。日常のスナップ撮影に新しい楽しみ方を加えたい方には、サブカメラとして持っておくと面白い一台ではないでしょうか。
📎 元記事: https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/itsmo/2086853.html


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