Microsoftは、最近のセキュリティ更新プログラムのインストール後に一部の企業向けシステムで「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」エラーが発生し、起動できなくなるWindows 11のバグを修正したことを発表しました。この修正は2026年2月のPatch Tuesdayアップデート(KB5077181)で提供されています。
この記事のポイント
- Windows 11の一部企業向けシステムで、セキュリティ更新後に「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」エラーで起動不能になるバグが確認されていた
- 2026年2月のPatch Tuesday更新プログラム(KB5077181)でこの問題が修正された
- 主に商用(企業向け)環境のWindows 11システムが影響を受けていた
UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUMEエラーとは
「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」は、Windowsがブートボリューム(起動用のディスクパーティション)をマウントできない場合に表示されるブルースクリーンエラー(BSOD)です。このエラーが発生すると、OSが正常に起動できなくなり、業務に深刻な影響を与えます。通常、このエラーはディスクの破損やファイルシステムの問題で発生しますが、今回のケースではセキュリティ更新プログラムのインストール失敗が原因でした。更新プログラムのインストールプロセス中に何らかの不整合が発生し、再起動時にブートボリュームが正常に認識されなくなるという深刻な問題でした。
影響範囲と対象システム
このバグは主に企業向け(商用)のWindows 11システムで確認されていました。個人ユーザーへの影響は限定的でしたが、企業環境では多数のPCが一斉にセキュリティ更新を適用するため、複数のマシンが同時に起動不能になるリスクがありました。IT管理者にとっては、更新プログラムの展開後にシステムが起動しなくなるという最悪のシナリオであり、更新プログラムの適用を慎重に進める必要がありました。Microsoftは問題を認識した後、影響を受けるシステムの調査を進め、根本原因の特定と修正に取り組んでいました。
KB5077181による修正内容
2026年2月のPatch Tuesdayで配信されたKB5077181には、このブート失敗の問題に対する修正が含まれています。この更新プログラムは、セキュリティ更新のインストールプロセスにおけるブートボリュームの処理を改善し、更新が失敗した場合でもシステムが正常に起動できるようにするものです。すでに影響を受けているシステムについては、Windows回復環境(WinRE)からの復旧手順が提供されており、IT管理者はこれを利用してシステムを復元した上で、最新の更新プログラムを適用することが推奨されています。
IT管理者向けの対応策
企業のIT管理者にとって、この種の問題は更新プログラム管理の重要性を改めて認識させるものです。Windows Update for Business(WUfB)やWSUS(Windows Server Update Services)を利用している環境では、更新プログラムの段階的な展開が推奨されます。まず少数のテスト機に適用し、問題がないことを確認してから全社展開するという手順を踏むことで、大規模な障害を未然に防ぐことができます。また、BitLockerの回復キーを事前に確保しておくことも、ブート関連の問題に備える上で重要な対策です。
知っておくと便利なTips
- Windows 11の企業環境では、セキュリティ更新プログラムを段階的に展開し、テスト機で問題がないことを確認してから全社展開することが推奨される
- UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUMEエラーが発生した場合、Windows回復環境(WinRE)からスタートアップ修復やコマンドプロンプトでの
chkdsk /r実行で復旧できる場合がある - BitLocker回復キーは必ず安全な場所にバックアップしておくこと。ブート関連の問題発生時に回復キーが必要になるケースが多い
- Patch Tuesdayの更新情報はMicrosoftの公式リリースノートで事前に確認し、既知の問題がないかチェックする習慣をつけると良い
まとめ
Microsoftは2026年2月のPatch Tuesday更新プログラム(KB5077181)で、セキュリティ更新のインストール失敗後にWindows 11が「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」エラーで起動できなくなるバグを修正しました。この問題は主に企業向けシステムに影響を与えており、IT管理者にとっては更新プログラム管理の重要性を再認識させる出来事となりました。影響を受けたシステムはWindows回復環境から復旧可能であり、最新のKB5077181を適用することで問題は解消されます。今後も更新プログラムの段階的展開やバックアップ体制の整備など、基本的な運用管理の徹底が求められます。


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