「天穂のサクナヒメ」スマホ版、ゲーム内広告が異例の高評価──「不快感がない」「飯テロ」と話題に

2月5日に配信が開始されたスマートフォンゲーム「天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~」が、ゲーム内で流れる動画広告の質の高さでユーザーから圧倒的な好評を得ている。ソーシャルゲームにおける広告は一般的に「煩わしい」「邪魔」というネガティブな印象を持たれがちだが、本作では真逆の反応が巻き起こっている。

この記事のポイント

  • スマホゲーム「天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~」のゲーム内広告がユーザーに高評価
  • 「不快感がない」「飯テロ」など好意的な反応が多数
  • 本格的な稲作シミュレーションと合わせてゲーム全体の評判が上昇中

ソシャゲ広告の常識を覆す「好かれる広告」

スマートフォンゲーム、いわゆるソーシャルゲーム(ソシャゲ)において、ゲーム内広告はユーザーにとって最も不満が集まりやすい要素の一つである。ステージクリア後やスタミナ回復時に強制的に再生される動画広告は、ゲーム体験を中断させるものとして多くのプレイヤーから敬遠されてきた。しかし「天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~」では、この常識が見事に覆されている。ユーザーからは「不快感がない」「むしろ見たい」といった声が上がっており、ゲーム内広告が好意的に受け入れられるという異例の事態が発生している。この現象は、広告の内容や見せ方次第でユーザー体験を損なわない、むしろ向上させることが可能であることを示す好例と言える。

「飯テロ」と称される広告コンテンツの魅力

ユーザーの間で特に話題となっているのが、広告コンテンツの質の高さである。SNS上では「飯テロ」という表現で広告が語られており、これはゲームの世界観である「稲作」や「和食」に関連した食欲をそそる映像が流れていることを示唆している。天穂のサクナヒメシリーズは元々、稲作の工程を忠実に再現した本格的なシミュレーション要素が特徴であり、収穫した米で作る料理の描写も高い評価を受けてきた。スマホ版においても、このゲームの世界観と調和した広告が採用されていることで、広告そのものがコンテンツの一部として楽しまれているのである。ゲームの雰囲気を壊さず、むしろ補完するような広告設計は、今後のスマホゲーム業界における広告のあり方に一石を投じるものとなりそうだ。

本格稲作シミュレーションとしての実力

「天穂のサクナヒメ」は、2020年にPC・コンソール向けに発売された際、稲作パートのリアルさが農林水産省の公式サイトが攻略サイトとして機能するほどの話題を呼んだ作品である。田起こし、種籾選別、田植え、水管理、収穫、脱穀、精米といった稲作の全工程を体験でき、その出来栄えがキャラクターの成長に直結するという独自のゲームシステムが高く評価された。スマホ版「ヒヌカ巡霊譚」でも、この本格的な稲作シミュレーション要素は健在であり、アクションRPGとしての面白さと合わせて、配信直後から多くのプレイヤーを惹きつけている。広告の好評と相まって、ゲーム全体の評判は非常に良好な滑り出しとなっている。

ゲーム内広告の新しいモデルケース

スマートフォンゲームのビジネスモデルにおいて、広告収入は重要な収益源の一つである。しかし、広告の挿入頻度や内容によってはユーザー離れを招くリスクもあり、開発者にとっては常に悩ましい課題であった。天穂のサクナヒメのスマホ版が示したのは、ゲームの世界観やテーマと広告コンテンツを融合させることで、ユーザー体験を損なわずに広告を受け入れてもらえる可能性である。「見せられる広告」から「見たくなる広告」への転換は、広告主にとってもゲーム開発者にとっても、そしてプレイヤーにとっても三方良しの結果をもたらしている。今後、同様のアプローチを採用するタイトルが増えることが期待される。

知っておくと便利なTips

  • 天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~はiOS/Android両対応で基本プレイ無料
  • オリジナル版(2020年発売)はNintendo Switch、PS4、PCで遊べる
  • 稲作の知識が実際のゲーム攻略に役立つユニークなゲーム設計

まとめ

「天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~」は、本格的な稲作シミュレーションというゲーム本来の魅力に加え、ゲーム内広告の設計においても業界に新たな可能性を示した。ソーシャルゲームの広告は「我慢するもの」という固定観念を打ち破り、「不快感がない」「飯テロで楽しい」とユーザーに歓迎される広告を実現したことは注目に値する。ゲームの世界観と調和したコンテンツ型広告は、今後のスマホゲーム業界における広告戦略の新たなスタンダードとなる可能性を秘めている。配信開始からわずか数日でこれほどの話題を集めた本作の今後の展開にも注目したい。


📎 元記事: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/10/news086.html

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