7時間の列車旅でClaude Codeと「うっかり」本格的なAI電話エージェントを構築した話

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Redditユーザーが7時間の列車移動中に、Claude Codeを使って本格的な会話型AI電話エージェントプラットフォーム「VocAgent」を構築した体験談が話題になっています。Asterisk(オープンソースPBX)とPersonaPlex(音声AI)を組み合わせ、実際の電話回線で発着信できるシステムを、コードを一行も手書きせずに完成させたという驚きの事例です。

この記事のポイント

  • Claude Codeだけで、実際の電話回線(PSTN)に接続する本格的なAI電話エージェントを構築
  • 手書きコードゼロ、フレームワークやSaaSも不使用で、プロンプトのみで開発
  • 発信・着信の両方に対応し、録音・文字起こし・Web UIまで備えた実用レベルのシステム

VocAgentとは何か

VocAgentは、AI電話エージェントプラットフォームです。ユーザーが電話番号、プロンプト(AIの振る舞い指示)、音声(ボイスクローン含む)を指定すると、実際のPSTN回線を通じて電話を発信します。

通話中はPersonaPlex(オープンソースの音声AIエンジン)がリアルタイムで自然な音声会話を処理し、VocAgentは通話の両側をステレオ録音、文字起こし、結果の追跡を行います。すべての通話履歴、音声再生、分析はWeb UIで確認できます。

着信にも対応しており、発信者はIVR(自動音声応答)メニューから話したいAIエージェント(異なるペルソナ、プロンプト、音声)を選択できます。選択後、PersonaPLexに引き継がれ、発信と同じように会話が処理されます。

PersonaPLexとVocAgentの役割分担

このシステムは2つのコンポーネントで構成されています。

PersonaPlex(オープンソース)は「音声の頭脳」です。音声入力を受け取り、自然な音声を生成し、GPUからリアルタイムでレスポンスをストリーミングします。いわばLLM(大規模言語モデル)の音声インターフェースです。

VocAgentは「現実世界への接続役」です。PersonaPLexをAsterisk(PBXシステム)に接続し、通話・キャンペーン・リトライ・録音を管理します。さらに、発信通話でAIが「お電話ありがとうございます」のような不適切な応答をしないようセーフティレールを設け、すべてをクリーンなWeb UIでラップしています。

Claude Codeの驚異的な開発能力

この事例で最も注目すべきは、開発者がコードを一行も手書きしていないという点です。7時間の列車移動中に、Claude Codeとの対話だけで「では次にこれをやらせてみたら?」を繰り返し、最終的にプロダクションレベルのシステムが完成しました。

使われたのはフレームワークでもマジックSaaSでもなく、Claude Codeとプロンプトだけ。これはClaude Codeが単なるコード補完ツールではなく、アーキテクチャ設計から実装、統合テストまでを一貫して行える「AIペアプログラマー」として機能することを示しています。

Asteriskのような複雑な電話システムとの統合、リアルタイム音声処理、Web UIの構築、キャンペーン管理ロジックなど、通常なら専門チームが数週間かけて開発するようなシステムを、一人の開発者がClaude Codeと協力して数時間で構築できたことは、AIアシスト開発の可能性を強く示す事例と言えるでしょう。

知っておくと便利なTips

  • Claude Codeでは「次にこれをやらせてみたら?」という段階的な拡張アプローチが効果的。最初から完成形を目指すのではなく、小さく始めて機能を積み上げていくスタイルがClaude Codeとの協働に向いている
  • Asterisk(オープンソースPBX)は電話システム構築の基盤として広く使われており、Claude Codeと組み合わせることで、SaaSに依存しない独自の電話AIシステムを構築できる可能性がある
  • AI電話エージェントを構築する際は、発信と着信で異なるセーフティレール(不適切な応答の防止)が必要になる点に注意

まとめ

この事例は、Claude Codeの「うっかり」大規模なシステムを構築できてしまうパワーを如実に示しています。開発者は単にPersonaPLexを試してみたかっただけなのに、気づけばAsterisk統合、録音・文字起こし、Web UI、キャンペーン管理まで備えた本格的なAI電話エージェントプラットフォームが完成していました。「手書きコードゼロ」という事実は、Claude Codeが複雑なシステム統合タスクにおいても十分な実力を持つことを証明しています。AI開発ツールの進化により、個人開発者が企業レベルのシステムを短時間で構築できる時代が到来しつつあることを感じさせる、非常に刺激的な事例です。


📎 元記事: https://www.reddit.com/r/ClaudeAI/comments/1qzimb9/i_accidentally_built_a_full_conversational_ai/

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