WordPressが新たにClaude向けのコネクターを公開し、サイトオーナーがAIチャットボットを通じてWordPressサイトのバックエンドデータを分析できるようになりました。MCP(Model Context Protocol)を活用したこの統合により、Webトラフィックの分析やサイト内部のメトリクス確認がClaudeとの対話だけで完結します。
この記事のポイント
- WordPressがClaude向けMCPコネクターを正式リリースし、サイトデータをAIで分析可能に
- 読み取り専用アクセスで安全性を確保しつつ、共有データの範囲もユーザーが制御可能
- 将来的には「書き込み」アクセスも計画されており、Claudeから直接編集作業ができるようになる見込み
MCP連携の仕組み
今回リリースされたWordPressコネクターは、AnthropicのMCP(Model Context Protocol)サーバーとして動作します。MCPは、AIモデルが外部のツールやデータソースに安全にアクセスするための標準プロトコルです。WordPressサイトのオーナーは、このコネクターを導入することで、Claudeに対してサイトのバックエンドデータへのアクセスを許可できます。
重要なのは、ユーザーが共有するデータの範囲を細かく制御できる点です。どの情報をClaudeと共有するかはサイトオーナーが決定でき、不要になればいつでも接続を解除(revoke)できます。プライバシーとセキュリティに配慮した設計となっています。
現時点の機能と安全性
現在のコネクターは「読み取り専用(Read-only)」アクセスに限定されています。つまり、ClaudeがWordPressのCMS内のコンテンツを直接変更することはできません。これにより、AIが誤って記事を編集・削除してしまうといったリスクを回避しています。
ユーザーができることとしては、以下のような分析タスクが挙げられます:
- Webトラフィックの分析:アクセス数の推移やトレンドをClaudeに質問して把握
- サイト内部メトリクスの確認:各種パフォーマンス指標やコンテンツの統計情報を自然言語で問い合わせ
- データの可視化と解釈:複雑なデータをClaudeが分かりやすく解説
サイト運営者にとって、Google Analyticsなどのダッシュボードを細かく操作しなくても、Claudeに「先月のアクセス数はどうだった?」「最も読まれている記事は?」といった質問をするだけで回答が得られるのは大きなメリットです。
将来のロードマップ:書き込みアクセスの可能性
WordPressは以前から、MCP統合を通じて最終的には「書き込み(Write)」アクセスを有効にする計画があることを示唆していました。これが実現すれば、ユーザーはClaudeから直接、記事の編集や公開といったエディトリアルタスクを実行できるようになります。
例えば、「この下書き記事のタイトルをもっとSEOに強いものに変更して」「新しいカテゴリーを作成して、関連記事を移動して」といった指示をClaudeに出すだけで、WordPress上の操作が完了するイメージです。これはコンテンツ管理のワークフローを根本的に変える可能性を秘めています。
ただし、書き込みアクセスにはセキュリティ面での慎重な設計が必要であり、リリース時期は明言されていません。
Claude Code・MCPユーザーへの影響
このニュースはClaude Codeユーザーにとっても注目すべき動きです。MCPプロトコルのエコシステムが拡大していることを示しており、WordPressのような巨大プラットフォームが公式にMCPサポートを提供することで、MCPの標準化がさらに加速することが期待されます。
Claude Codeでは既にMCPサーバーを構築・接続する仕組みが整っており、今回のWordPressコネクターもその延長線上にあります。自前のWordPressサイトを運営しているClaude Codeユーザーであれば、このコネクターを活用して日々のサイト管理をAIアシストで効率化できるでしょう。
知っておくと便利なTips
- MCPコネクターは接続の許可・取り消しがユーザー側で完全に制御できるため、試験的に導入してみて合わなければすぐに解除可能
- 読み取り専用の現段階でも、トラフィック分析やコンテンツ戦略の検討にClaudeを活用することで、データドリブンなサイト運営が実現できる
- WordPressのMCP対応は、他のCMSやWebサービスにも波及する可能性があり、今後のMCPエコシステムの拡大に注目
まとめ
WordPressがClaude向けMCPコネクターを公開したことで、サイトオーナーはAIを活用したサイト分析がより手軽に行えるようになりました。現時点では読み取り専用アクセスに限定されていますが、Webトラフィックの分析やサイトメトリクスの確認など、日常的なサイト管理業務を大幅に効率化できます。将来的には書き込みアクセスも計画されており、AIによるコンテンツ管理の自動化がさらに進む見込みです。MCPエコシステムの成長を示す重要な一歩であり、Claude Code・MCPを活用している開発者にとっても見逃せないニュースです。
📎 元記事: https://techcrunch.com/2026/02/06/it-just-got-easier-for-claude-to-check-in-on-your-wordpress-site/


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