キヤノンのコンパクトデジタルカメラブランド「PowerShot」が、2026年に誕生30周年を迎えた。2月7日に開催された新商品説明会では30周年記念モデルも発表され、改めてPowerShotの歴史に注目が集まっている。30年にわたるラインナップを振り返ると、定番の高画質コンパクト機だけでなく、時代ごとに驚くほど個性的で斬新なモデルが登場していたことがわかる。本記事では、PowerShotの歩みとその中で異彩を放ったユニークな機種を紹介する。
この記事のポイント
- キヤノン「PowerShot」シリーズが2026年で30周年を迎え、記念モデルが発表された
- 30年の歴史の中で、定番モデルだけでなく斬新でユニークな個性派モデルが数多く存在した
- PowerShotはコンパクトデジタルカメラ市場の変遷とともに進化を続けてきた
PowerShot 30年の歴史
キヤノンが「PowerShot」ブランドを立ち上げたのは1996年のこと。当時はデジタルカメラ市場がまだ黎明期であり、各メーカーが試行錯誤を繰り返していた時代だった。PowerShotは「Power(力強さ)」と「Shot(撮影)」を組み合わせた名前の通り、誰でも手軽にパワフルな撮影ができるコンパクトデジタルカメラを目指してスタートした。
初期のモデルは画素数も限られており、今から見れば非常にシンプルなスペックだったが、当時としては画期的な製品だった。その後、画素数の向上、レンズ性能の進化、手ブレ補正の搭載、動画撮影機能の追加など、技術革新とともにPowerShotも着実に進化を遂げていった。特にキヤノンはレンズ技術に強みを持つメーカーとして、コンパクトカメラでありながら高品質な光学系を搭載することにこだわり続けてきた点が特徴的である。
個性派モデルの系譜
PowerShotの30年を語る上で欠かせないのが、時折登場する「個性派モデル」の存在だ。通常のコンパクトデジタルカメラの枠にとらわれない、斬新な発想やユニークなデザインを持つ機種が、PowerShotの歴史には散りばめられている。
たとえば、超高倍率ズームを搭載したモデル、防水・耐衝撃性能を備えたアウトドア向けモデル、あるいはWi-Fi連携やSNS投稿を意識した先進的な通信機能を持つモデルなど、その時代のニーズやトレンドを先取りした製品が数多く存在した。こうした挑戦的なモデルは、必ずしも商業的に大成功を収めたわけではないが、カメラの可能性を広げる試みとして高く評価されている。コンパクトデジタルカメラ市場がスマートフォンの台頭によって縮小する中でも、PowerShotは独自の価値を追求し続けてきたのである。
30周年記念モデルと今後の展望
2026年2月7日の新商品説明会で発表された30周年記念モデルは、PowerShotの歴史を象徴する特別な位置づけとなっている。スマートフォンカメラの高性能化が進む現在、コンパクトデジタルカメラに求められる役割は大きく変化している。単なる「手軽に撮れるカメラ」ではなく、スマートフォンでは実現できない光学性能や撮影体験を提供することが、専用カメラとしての存在意義となっている。
キヤノンはPowerShotを通じて、コンパクトカメラの新たな可能性を模索し続けている。Vlogやコンテンツクリエイター向けの機能強化、高倍率ズームによる望遠撮影、高画質なRAW撮影対応など、スマートフォンとの差別化を図る方向性が見て取れる。30周年という節目を迎え、PowerShotがこれからどのような進化を遂げていくのか、カメラファンならずとも注目したいところだ。
知っておくと便利なTips
- PowerShotシリーズは用途別にサブブランドが分かれており、「G」シリーズは高画質志向、「SX」シリーズは高倍率ズーム、「V」シリーズはVlog向けなど、自分の撮影スタイルに合ったモデルを選ぶことが重要
- 中古市場では歴代のユニークなPowerShotモデルが手頃な価格で入手できることもあり、コレクションとしても楽しめる
まとめ
キヤノン「PowerShot」の30年は、デジタルカメラ技術の進化そのものを映し出す歴史でもある。定番の高画質コンパクト機を軸としながらも、時折登場する斬新でユニークなモデルがブランドに彩りを添えてきた。スマートフォン全盛の時代にあっても、専用カメラならではの価値を追求し続けるPowerShotの姿勢は、カメラ文化の多様性を守る上で重要な役割を果たしている。30周年記念モデルの登場を機に、改めてPowerShotの魅力を再発見してみてはいかがだろうか。
📎 元記事: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2602/07/news023.html


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