Anthropicが2026年2月5日にリリースしたClaude Opus 4.6が、AIコーディングツール「Kilo Code」で即座に利用可能となりました。エージェント型コーディング能力とコンピュータ操作において過去最高のスコアを記録し、業界全体が比較対象とする「基準モデル」としての地位をさらに強固なものにしています。
この記事のポイント
- Claude Opus 4.6がリリースされ、Kilo Codeの全ユーザーが即日利用可能
- Terminal Bench 2で65.4%、OSWorldで72.7%という高スコアを達成
- 100万トークンのコンテキストウィンドウ(ベータ版)を搭載し、大規模タスクへの対応力が向上
Anthropicのリリース加速の歴史
Anthropicのモデルリリースペースは、ここ1年で著しく加速しています。記事では以下のタイムラインが紹介されています。
- 2025年2月: Claude 3.7 Sonnet — ハイブリッド推論モデルとして、コーディングと計画能力を強化
- 2025年5月: Claude 4世代の正式ローンチ(Opus 4とSonnet 4)
- 2025年8月: Claude Opus 4.1 — 大規模タスク向けの改良
- 2025年9月: Claude Sonnet 4.5 — 高度なエージェント型ワークフローとコンピュータ操作に対応。日常的なコーディングの定番モデルに
- 2025年10月: Claude Haiku 4.5 — 高速・低コストでフロンティアに迫る性能
- 2025年11月: Claude Opus 4.5 — コーディング、コンピュータ操作、長時間タスクの総合力でトップに
- 2026年2月5日: Claude Opus 4.6リリース、Kilo Codeで即時利用可能
わずか1年の間にこれだけのメジャーリリースが行われており、AI業界全体の進化速度を象徴しています。
「すべてのモデルが比較される基準」としてのOpus
記事が特に強調しているのは、Opusが事実上の業界ベンチマークになっているという点です。DeepSeekのようなオープンウェイト系のラボであれ、OpenAIのような大手プレイヤーであれ、新しいモデルが登場するたびに問われるのは「Opusと比べてどうか?」という一点です。
Opus 4.6は以下のベンチマークスコアで、この基準をさらに引き上げました。
- Terminal Bench 2(エージェント型コーディング): 65.4%
- OSWorld(コンピュータ操作): 72.7%
- コンテキストウィンドウ: 100万トークン(ベータ版)
これらの数値は、AIがプロダクション環境で実際に何ができるかを示す指標として注目されています。単なるテストスコアではなく、実際の開発作業における有用性を反映したベンチマークでの高成績は、開発者にとって直接的な意味を持ちます。
Kilo Codeでの利用方法
Kilo Codeは、AIモデルを統合したコーディングツールです。Opus 4.6はリリースと同時にKilo Code上で全ユーザーに開放されました。さらに「Kilo Pass」のクレジットを使えば、割引価格でOpus 4.6を利用できるとのことです。
Kilo Codeは複数のAIモデルに対応しており、ユーザーはタスクの性質に応じてモデルを選択できます。日常的なコーディングにはSonnet 4.5、高速処理にはHaiku 4.5、そして最高性能が必要な場面ではOpus 4.6という使い分けが可能です。
知っておくと便利なTips
- Opus 4.6の100万トークンコンテキストウィンドウはまだベータ版のため、大規模コードベースの解析に使用する際は段階的に試すのが安全
- エージェント型コーディング(Terminal Bench 2で測定される能力)は、複数ステップにわたる自律的なタスク実行を指し、CI/CDパイプラインの構築やリファクタリングなど複雑な作業で威力を発揮する
- コンピュータ操作(OSWorldスコア)は、GUIを直接操作する能力を示しており、テスト自動化やデスクトップアプリケーションの操作に活用できる
まとめ
Claude Opus 4.6のリリースは、AnthropicのAIモデル開発が加速し続けていることを如実に示しています。エージェント型コーディングとコンピュータ操作の両面で過去最高のスコアを記録し、100万トークンのコンテキストウィンドウも搭載。業界の「基準モデル」としての地位をさらに盤石なものにしました。Kilo Codeでは即日利用可能となっており、開発者はすぐにこの最新モデルの恩恵を受けることができます。AI支援開発の進化はとどまるところを知らず、今後もさらなるリリースが期待されます。


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