ターミナルで動くCursor代替「Vimsor」を作った話 – VimにClaude AIを統合する方法

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AI支援コーディングツール「Cursor」は素晴らしいツールですが、Electronアプリによるメモリ消費、SSH接続時に使えない、Vimのキーバインドが恋しい、そしてGPTではなくClaudeを使いたい——そんな不満を持つ開発者が、ターミナルで動作するCursor代替ツール「Vimsor」を開発しました。本記事では、VimにClaude AIを統合し、Sublime風のキーバインドを備えた開発環境の構築方法を紹介します。

この記事のポイント

  • Cursorの機能をVim上で再現する「Vimsor」の概要
  • Claude AIとVimを統合してコード補助を実現
  • SSH経由のリモートサーバーでもAI支援が可能に
  • Sublime風のモダンなキーバインドとプラグイン構成

Cursorの課題とVimsorが解決すること

多くの開発者がAI支援コーディングツール「Cursor」を愛用していますが、いくつかの課題も存在します。まず、Electronベースのアプリケーションであるため、VS Code、Slack、Discordなどと併用するとRAM消費が深刻になります。次に、SSH経由でリモートサーバーに接続して作業する場合、Cursorは使用できません。また、長年Vimを使ってきた開発者にとって、身体に染み付いたVimキーバインドが使えないストレスは大きいものです。さらに、CursorはGPTを使用していますが、コーディングタスクにはClaudeの方が優れていると感じる開発者も少なくありません。

これらの課題を解決するために生まれたのが「Vimsor」です。VimsorはVimの設定として提供され、Cursor風のAI機能をターミナル上で実現します。

Vimsorの主要機能

Vimsorは以下の4つの要素を組み合わせた統合開発環境です。

Claude AI統合: コードについてClaudeとチャットしたり、コードの説明を求めたり、バグ修正やリファクタリングの提案を受けることができます。,ccでサイドパネルにClaude Codeを開き、AIとの対話が可能です。画面は左右に分割され、左側にコード、右側にClaudeチャットが表示される直感的なレイアウトになっています。

Sublime風キーバインド: Ctrl+Pでファイル検索、Ctrl+Bでサイドバー表示、Ctrl+Nで新規ファイル作成など、Sublimeユーザーに馴染み深いキーバインドが設定されています。Vimの強力な編集機能を維持しながら、モダンなエディタの操作感も得られます。

モダンなプラグイン群: ファジーファインダー、マルチカーソル、Git統合など、現代的な開発に必要なプラグインが事前設定されています。

美しいUI: Ayuテーマとカスタムステータスラインにより、ターミナルでありながら視覚的にも洗練された開発環境を実現しています。

SSH環境でのメリット

Vimsorの最大の利点の一つは、SSH経由でリモートサーバーに接続した状態でもAI支援を受けられることです。クラウドサーバーやDockerコンテナ内での開発、本番環境のデバッグなど、ローカルマシン以外での作業時にもClaude AIの力を借りることができます。

Electronアプリは基本的にGUIを必要とするため、ヘッドレスサーバーでは動作しません。一方、VimsorはVimの設定として動作するため、ターミナルさえあればどこでも使用可能です。これは運用・保守業務を行うエンジニアや、複数のサーバーを管理するインフラエンジニアにとって大きなメリットとなります。

リソース効率の改善

Electronベースのアプリケーションは、それぞれがChromiumブラウザのインスタンスを内包しているため、メモリ消費が大きくなりがちです。Cursor、VS Code、Slack、Discordなどを同時に起動すると、8GBや16GBのRAMでも不足することがあります。

VimsorはネイティブのVimを使用するため、メモリフットプリントは圧倒的に小さくなります。ラップトップのバッテリー持続時間の改善や、より多くのアプリケーションを同時に実行できるようになるなど、実用的なメリットも享受できます。

知っておくと便利なTips

  • ,ccコマンドでClaude Codeをサイドパネルとして開ける
  • Sublime風のCtrl+Pファジーファインダーでファイル検索が高速化
  • SSH接続先でもローカルと同じAI支援環境を構築可能
  • Ayuテーマにより長時間のコーディングでも目の疲れを軽減

まとめ

Vimsorは、CursorのAI支援機能をVim環境に持ち込むことで、ターミナル愛用者やリモート作業の多い開発者に最適な選択肢を提供します。Claude AIの高い推論能力とVimの強力な編集機能を組み合わせることで、軽量かつパワフルな開発環境が実現できます。

Electronアプリのリソース消費に悩んでいる方、SSH経由での作業が多い方、長年培ったVimのマッスルメモリーを活かしたい方、そしてClaude AIを開発に活用したい方にとって、Vimsorは検討に値するツールです。既存のVim設定をベースにしているため、導入のハードルも比較的低く、段階的に機能を試していくことができます。


📎 元記事: https://dev.to/mignev/how-i-built-a-cursor-alternative-that-runs-in-the-terminal-1o97

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