Claude Codeを使っていて「なぜか前に設定したルールを忘れてしまう」「長い会話になると指示が曖昧になる」といった経験はないでしょうか。AXELは、そうしたAIの予測困難な動作を構造化されたXMLドキュメントで制御し、一貫性のある開発体験を実現するオープンソースプラグインです。Apache 2.0ライセンスで公開されており、すでに多くの開発者から注目を集めています。
この記事のポイント
- XMLベースのDSL(ドメイン固有言語)でClaude Codeの動作ルールを明示的に定義できる
- スマートなドキュメントローディングでトークン消費を最適化
- ワークフロー、スキル、エージェントなど複数のドキュメントタイプで柔軟な設定が可能
- セッションメモリ機能で会話間の学習内容を永続化
Claude Codeが抱える課題とAXELの解決策
Claude Codeは非常に強力なAIコーディングアシスタントですが、長時間の使用や複雑なプロジェクトでは以下のような課題が生じることがあります。開発者たちは「ファイルをきちんと読まずに仮定で動作する」「以前設定したルールを会話が長くなると忘れてしまう」「仕様からコードが徐々にずれていく」といった問題を経験してきました。
AXELはこれらの問題に対して、自然言語による曖昧な指示ではなく、構造化されたXMLドキュメントによる「契約」ベースのアプローチを採用しています。XMLは人間にも機械にも読みやすい形式であり、ルールの明示化と強制力を持たせることができます。これにより、AIの動作が予測可能になり、プロジェクト全体で一貫したコーディング品質を維持できるようになります。
AXELのドキュメント構造と種類
AXELでは、すべてのドキュメントが3つの部分で構成されています。YAMLフロントマターにはメタデータ(名前、説明、タイプ)を記述し、マークダウンタイトルで人間が読みやすい見出しを付け、XMLコンテンツブロックで実行可能な設定を定義します。この統一された構造により、ドキュメント間の一貫性が保たれます。
ドキュメントタイプには以下のものがあります。ProjectはCLAUDE.mdのような中央設定ファイル、Skillは特定タスク向けの専門家ロール定義、Agentは自律的なタスク実行者、Workflowは複数ステージの処理プロセス、Commandはスラッシュコマンド定義、Memoryはセッション記録と学習内容の保存に使用されます。
スマートローディングシステム
AXELの大きな特徴は、インテリジェントなドキュメントローディング機能です。すべてのドキュメントを常に読み込むのではなく、必要に応じて動的にロードすることで、トークン消費を大幅に削減します。常時オンの参照ドキュメント、キーワードをトリガーとしたオンデマンドローディング、ドメイン固有コンテンツの条件付きトリガーなど、状況に応じた最適なローディング戦略を提供します。
また、<enforcement>ブロックを使用することで、特定のルールが実行前に必ず処理されることを保証できます。これにより、セキュリティルールやコーディング規約など、絶対に遵守すべきルールを確実に適用することが可能です。
実践してみよう
AXELのインストールは、Claude Codeのプラグインシステムを使用して行います。
# マーケットプレイスの追加
claude plugin marketplace add apiksdev/axel-marketplace
# AXELプラグインのインストール
claude plugin install axel-core@axel-marketplace
インストール後、プロジェクトで初期化を行います。
# プロジェクトディレクトリで実行
/axel:install
これにより、.claude/ディレクトリ配下にcommands、skills、agents、workflows、templates、references、workspacesといったフォルダ構造が作成されます。
主要なコマンドは以下の通りです。/axel:createで新しいAXELドキュメント(agent、workflow、skill、command)を生成し、/axel:fixでBootstrapルールに対するドキュメントの検証を行い、/axel:runで単一のワークフローファイルを実行します。/axel:brainstormはディスカバリーとアイデア出しのセッションに、/axel:yoは実行前にAIの理解を確認するために使用します。
知っておくと便利なTips
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段階的なワークフロー実行: AXELのステージドエクスキューション機能により、AIが手順を飛ばすことなく順番に処理を進めることを保証できます。複雑なタスクを分解して、各ステップの完了を確認しながら進めましょう。
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メモリの活用: セッションメモリ機能を使えば、過去の会話で学習した内容を次のセッションに引き継げます。プロジェクト固有のナレッジを蓄積していくことで、時間とともにより効率的な開発が可能になります。
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ドキュメントの検証: 新しいドキュメントを作成したら、
/axel:fixコマンドで検証を実行することをお勧めします。構文エラーや設定ミスを実行前にキャッチできます。 -
トークン消費の監視: スマートローディングを活用しても、XMLドキュメントはトークンを消費します。不要なドキュメントは削除し、頻繁に使うものだけをアクティブに保つようにしましょう。
まとめ
AXELは、Claude Codeの動作を構造化されたXMLドキュメントで制御することで、AIの予測困難な動作を軽減するプラグインです。開発者自身も「100%問題を解決したわけではないが、管理可能なレベルまで軽減できた」と正直に述べており、現実的な期待値を持って導入できます。
プロジェクトの一貫性を保ちたい、チームでClaude Codeの使い方を標準化したい、複雑なワークフローを自動化したいといったニーズがある場合、AXELは検討に値するツールです。Apache 2.0ライセンスで公開されているため、自由にカスタマイズして使用できます。構造化されたAI開発の第一歩として、ぜひ試してみてください。
📎 元記事: https://www.reddit.com/r/ClaudeAI/comments/1qfj87o/axel_xmlbased_dsl_plugin_for_claude_code/


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